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zoom RSS 1997年8月25日月曜日-3

<<   作成日時 : 2006/02/08 23:25   >>

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岩づたいに渓に降りる。  緑を水面に映しながら靄が沸き立ち、波紋があちこちで起こり、『ピチッ…!』ヤマメが顔半分を出して閃光で跳ねる。  まだ渓底に陽が差し込まない早朝は何もかもがしっとり濡れていて、橋の下のアーチに生体反応がキラキラ、ゆらゆら揺れて反射しつつ踊っている。

1997年8月25日月曜日-3

岩づたいに渓に降りる。  緑を水面に映しながら靄が沸き立ち、波紋があちこちで起こり、『ピチッ…!』ヤマメが顔半分を出して閃光で跳ねる。  まだ渓底に陽が差し込まない早朝は何もかもがしっとり濡れていて、橋の下のアーチに生体反応がキラキラ、ゆらゆら揺れて反射しつつ踊っている。  8.5フィートのロッドからヘビのようにスル、スルッ!と伸びたラインがふわりと金色に輝く水面に落ちる。  2m先のリーダーのその先のφ0.12mmのハリス(ティペット)の先端に結んだニセものの羽虫やその幼虫(カディス、ニンフの毛鈎)が滑るように走る。  表面張力で水を押しやり、1cm程の虫が辛うじて没しないで、銀の鏡に黒い影を落とす。   すかさず『パシャッ!』、金の鏡が炸裂してラインが水底めがけて曳き込まれる。  ラインが水面を切り裂きピンと張りロッド全体がブルブル小刻みに震える。  金や赤、青、黄の戦慄が走り抜ける、喉を押し上げるものがあり、全身が発光する。  周りの景観、音が失せる。  『キラッ!』、銀色に体をくねらせたり、素早く向きを変えて疾走する黒いものを確認する。  ”クイッ!、クッ!、……! ”、”ピクッ!、ピクッ!、……!”ラインを手繰り寄せる間ずっと、その戦いを一時も止めないのは、ヤマメである。  それだけで全てが表れている。  一途さ、俊敏さ、赤みが射した紫青のパーマーク、ことごとくが無二の憧れであり密かに尊敬するかわいい宝石である。  渓づたいに遡上する。  崖が張り出し遥か上は、たっぷりとしなやかな軽やかな枝が覆っている。   大きな2つの岩で堰き止められその切れ込みから、ささやかな滝となって白い飛沫を弛まず繰り出し、虹を掛けその下に壺を掘っている。  稟として透明な渓水の中は、天を写す鏡であり波が犇めき泡が止めどなく消えては湧き、なにか大物が潜んでいるだろう?!深淵を見ることができない。  あっという間に”ニセものの羽虫”は流されてしまう。  昨年の方法で攻める。  影を落とさぬように背を屈めて忍び足でそっと近づき、落ち込みの上流に羽虫鈎をふわりと落下させる。  素早くラインを手繰り弛みをとりつつ、発砲スチロールの毒々しい鮮やかな蛍光色の丸いインジケーターが止まったり、微かに引き込まれたような”そよぎ”を見逃さず、『ピシッ!!』と恣意が閃き瞬く前にロッドを鋭く煽る。  しかし鬼は、ロッドの握り手でない方でラインを曳く。  なにしろ滝となって流れる中で木の葉のように揉まれる”印”が不自然?!な動き、もしくはその兆しを察知して脊髄の反射でセットするのは激しく難しく”ゾクゾク”と愉しい。  2、3回攻めて反応がないか、ヒットしない場合は立ち上がり、鈎とロッド間のラインが直線を保つようなイメージでコントロールする。  めざすポイントに来たら『1…2…3…?!』と数えて、神のみが知る偶然の”魔のタイミング”の不意打ちで、『……ヌッ!』、『……ンッ!』とセットする。  幾度かプゼンテーションと”空あわせ”を繰り返していると、ロッドを煽った途端に手首に”グッ!…”と抵抗があり不意のこととて”ハッ!”とする。  見えないものがだしぬけに力強くラインをひったくる、グングン曳く。  白い飛沫からヤマメが顔を見せる。   結果は、この方法が一番であり、よく釣れる。

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